- ブログ
今回は、ポーセラーツで使用する転写紙についてまとめてみようと思います。
転写紙は私たちが手軽にポーセラーツを楽しむためになくてはならないものです。
絵心がない、筆は苦手という人でも、美しい柄の転写紙を貼ることによって、作品を素敵に仕上げることができます。
そんな転写紙のいろいろを今回はご紹介します。
転写紙は、いろいろな柄のものが販売されています。
例えば、ドット柄、ストライプ柄はもちろん、花柄、動物柄などなど。
手描きイラスト風の物もあれば、繊細に描かれた物もあります。
子ども向けの乗り物や恐竜が描かれている転写紙もあります。
ドラえもんやキティちゃん、スヌーピーなどのキャラクターの転写紙は売り切れ続出の大人気です。
一方、柄のない転写紙もあります。
単色転写紙と呼びますが、折り紙のようにいろいろな色の無地の転写紙です。
私は、クリカットが来て以来、単色転写紙を使う割合が格段に上がりました。
これらは柄の転写紙です
柄の種類は無限大!これらはほんの一部です
単色転写紙です
こちらもほんの一部です
ポーセラーツのインストラクターカリキュラムでは、いろいろな課題作品を作りながら、技術と知識を身につけていきます。
そのカリキュラムの課題1が『色見本プレート』なのです。
私自身、カリキュラムの課題を始めたころ「今後、一番使うのは色見本のプレートになるからね」と先生に教えていただきました。
当時は、まだよく知らなかったのでピンと来ませんでしたが、今では同じことを私が言っています。
『色見本プレート』ってそれほど大事な物なのです。
文字通りプレートに単色転写紙の色の見本となるように全ての色を貼ります。
2枚重ねでも貼ります。
それを焼成したものが『色見本プレート』です。
デザインを決めるときは、この色見本と配色カードを使っています。
何色が合うかな?この組み合わせはどうかな?とあーでもないこーでもないと楽しい時間です。
単色転写紙のメーカーによって
プレートとタイルに分けて貼っています
この色見本プレート…なぜそんなになくてはならないものなのでしょうか?
実は転写紙は800℃で焼成すると、色が変わるものがあります。
少し明るくなるものもあれば、まさか!と目を疑うほどに激変するものもあります。
白磁用の単色転写紙だけでなく、ガラス用の単色転写紙も驚くほどに変色するものもあります。
柄の転写紙も、色が明るくなる場合があります。
写真で紹介します。
左はあずき色、右は赤色です
転写紙とプレートの焼成後と色が異なっています
ミストグレイという極薄い灰色ですが、元々の転写紙は薄いベージュ色をしています
ポーセラーツをする人なら、一度は作ったことがあるであろう白磁『ティーフォーワン』
私がこれを作った際のエピソードを紹介します。
メリーゴーランド風のティーフォーワンを作っていたときです。
まぁまぁ思った通りに順調に制作を進めていました。
最後の仕上げの段階にきて、持ち手にも色を入れよう!何色入れる?と、いつものように、色見本や配色カードを見ながら考えていました。
上のポットから下のカップまで柄が繋がるように工夫しました
が、実は、色見本を作った時点で気になっていたことがあったんです。
同じ色の2色があるのです。ボルドーとマジェンダ。
よく見たら違うような?いやいや、一緒やろ。と何度も何度も見比べて自問自答をくりかえしました。
よく見ると、違う色のようにも見えてくる…
そして、その2色のうちの1色マジェンダを貼って仕上げたのです。
焼成後、電気炉を開けてびっくり!!
色が!思ってたんと違う!!
同じように見えていた2色は、こんなに違う色だったの?
色見本を作るときの貼り間違いで、同じ色を貼ってしまっていたんだ。
と、予想外の色になってしまったティーフォーワンを見ながら愕然としました。
持ち手の部分…この色のはずではなかったのです
早速、色見本の訂正をしなくては!
と、そのボルドーとマジェンダの2色を色見本の空いた部分に貼って焼成しました。
すると、どうでしょう!結果は同じ。
私の中ではたくさんの「?」があふれました。
どうして?また、ここでは同じ色?
ティーフォーワンだけが特別???
マジェンダの部分…一度目と全く同じ色になりました
しばらく後、久しぶりにマジェンダを使いました。
やり直しても、結果同じ色に仕上がった色見本の色になると思って。
さて、焼成後…その結果は…
またしても思ってたんと違う色!!
ティーフォーワンと同じ色!!
どうやら、このマジェンダ、色見本に使用したタイルでの発色と白磁での発色が違う…という結論に至りました。
上のプレートの周りに貼ったのがマジェンダです
この写真では…伝わりにくいですね
「こんなはずではなかった」ティーフォーワンの持ち手と同じ色になりました
写真を見て、かわいいかな?と思って購入した転写紙です。
なにがかわいいって…焼成するとツヤツヤぷくぷくになるんです。
ポーセラーツでは、「盛り」という技法があります。
その「盛り」を施したような仕上がりになるんです。
厚みがある分、硬めでしっかり水や空気を抜かないといけませんが、仕上がりが他とは全く異なって、おもしろいのではないでしょうか?
お花やハイヒールなどの柄が立体的になっています
拡大してみると、ぷくぷくした感じが分かるでしょうか?
ポーセラーツには欠かせない転写紙。
美しい柄がたくさんあるので、見てるとつい購入してしまう転写紙。
ポーセラーツ=転写紙と思っている方も沢山おられると思います。
私は、柄のない、折紙のような単色転写紙が大好きでよく使います。
当教室の体験レッスンでは転写紙を使って、マグカップかプレートを作っていただいています。
また、単色転写紙を使ったオリジナルデザインのレッスンも行なっています。
そちらに関しては、インスタグラムをご覧ください。
🍒Instagram → こちら
また、公式LINEに登録してくださった方には、万華鏡カットの作り方(レシピと動画)をプレゼント中です。
🍒公式LINE → こちら
今回は、転写紙大好きな私の転写紙のいろいろなお話でした。
オリジナルデザインの『万華鏡カット』です
こちらはより細かい柄でデザインした『万華鏡カット』です