ポーセラーツで使う転写紙にはいろいろな柄があります。
花柄、ストライプ、ドットのような一般的なもの。
シノワズリ、トワルドジュイなど異国の雰囲気を醸し出すもの。
今回はそんな『柄』に注目してみました。
ポーセラーツで作品をつくるとき、必ず悩むことがあります。
私も、レッスンに来られた生徒さまも。
「どんな柄にしようかな?」
即決できる生徒さまはいません。
もちろん、私もひたすら悩むタイプです。
というもの、柄一つで作品の雰囲気はガラリと変わるからです。
エレガントな感じ、カッコいい雰囲気…。
生徒さまが悩まれているときは、いくつか質問をしながら柄決定のお手伝いをしています。
好きなテイストは何ですか?
何色が好きですか?
どんな感じの作品にしたいですか?
お花は?動物は?ドットやストライプは?
そうやってとっておきの一つが出来上がっていきます。
今回は、ポーセラーツでよく使われる柄、似ているようで似ていないダマスクとアラベスクに注目してみました。
【ダマスク柄】
ゴージャスでクラシカルな雰囲気
エレガント系の王道
ディーセットやプレートなどどんなアイテムにも馴染む
【アラベスク柄】
曲線の連続美
洗練された印象
くすみカラーで取り入れると、より一層上品
【モロッカン柄】
幾何学的なタイルパターン
大人可愛い雰囲気に最適
【トワルドジュイ柄】
フランス発祥の牧歌的風景画モチーフ
シックな雰囲気を演出
【ペイズリー柄】
インド・ペルシャ発祥のしずく型の模様
色合い次第で可愛くもシックにもなる万能柄
【市松模様】
和風代表
和モダンスタイルに最適
金&白や藍&白が鉄板の組み合わせ
【青花(染付)風の和柄】
日本の伝統的な藍色の模様(唐草、麻の葉、七宝など)
洋食器に取り入れる和洋ミックスも人気
これらの中でも、私がよく使う柄ベスト3をより詳しく紹介します。
もともとシリアのダマスカスで発展した織物の文様が語源です。
中世ヨーロッパではシルクや金糸の織物に使われていた高級柄で、植物や花、蔦などのモチーフが左右対称に繰り返されています。
・ダマスク柄の特徴
エレガントでクラシックな印象
左右対称の構図(シンメトリー)
曲線や渦巻きを使った繊細なデザイン
・オススメ
高級感や洗練された印象を演出できる。
クラシカルな雰囲気を取り入れたい方にオススメ
シンプルな白磁にも映える優美な模様
イスラム文化にルーツを持つ伝統模様です。
植物の蔓や葉をモチーフにした、複雑で流れるような装飾模様が特徴で、「無限に広がる神の世界」を象徴しているともいわれています。
・アラベスク柄の特徴
曲線を多用した有機的なデザイン
繰り返しのパターンで構成(連続性、幾何学的)
蔓、葉、花などが絡み合うように描かれている
空間を装飾的に埋めるようなデザイン
・オススメ
エキゾチックでミステリアスな雰囲気
曲線が美しく、上品な仕上がり
スタイリッシュにもエレガントにも表現が可能
モロッコの建築やタイル模様からインスピレーションを受けた幾何学的なパターン。
イスラム文化の影響を受けながらも、どこか北アフリカらしい温かみを感じさせるのが特徴です。
・モロッカン柄の特徴
幾何学的でリズミカルなパターン
代表的なのは、ドロップ型の繰り返しパターン
直線と曲線が組み合わさった優しいいんしょうを与える
・オススメ
トレンド感があり、今っぽい作品に仕上がる
北欧風、ナチュラル、エスニック…どんなテイストにも合わせやすい。
モノトーンでシンプルにも、カラフルで元気な印象にも仕上げることもできる
私は、今、ダマスク柄が好きで作品づくりにも多用しています。
カッティングマシンのクリカットでオリジナルのダマスク柄をカットして楽しんでいます。
ダマスク柄の転写紙も、多く販売されていますが、クリカットを使うと、好きな色で好きな大きさで好きなダマスク柄をカットすることができます。
わがままデザインが叶うのです。
そんなわがままデザインで作った作品を紹介します!
ここで紹介したもの以外にもたくさんの魅力的な柄があります。
柄と柄を組み合わせることによって、また新たな魅力を発揮してくれたりもします。
お自身のセンスを活かして、ぜひ、たくさんの柄を楽しんでみてください!
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