ポーセラーツのやり方をご紹介します(絵の具の場合)

ポーセラーツのやり方をご紹介します(絵の具の場合)

ポーセラーツといえば転写紙!
…のイメージが強いですが
絵の具を使うポーセラーツもとても楽しいんです。
『陶磁器の絵付け』のその歴史や文化は
とてつもなく奥深いものです。
ここでは
「これからポーセラーツを始めたいなぁ」
と、思っている方に向けて
私なりにポーセラーツの絵付けの楽しさを
ご紹介しようと思います。

ポーセラーツの絵の具って?

『絵の具』と聞くと

小学校や中学校で使ったチューブに入ったものを

思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?

白いパレットにチューブから絵の具を出して

ときには実験と称して

いろんな色を混ぜて使ったと思います。

ポーセラーツの絵の具は、粉状です。

沢山の色がそれぞれ小さな容器で売られています。

それを専用のメディウムで溶いて使います。

絵の具の写真

販売されている絵の具の色はたくさんありますが

色を混ぜて使うこともできるので

つまり、色の数は無限大です。

絵の具で白磁に描くには?

これは、ちょっと注意が必要です。

なぜなら、画用紙に絵を描くのとは違うからです。

白磁の場合は、色を初めから濃くはしません。

薄く描いて、焼成して。

色を重ねたり影をつけたりして、焼成して。

ゆっくりとジワジワと完成形に近づける…

そんなイメージです。


 

筆で描くだけではありません!

ポーセラーツで絵の具を使う方法は

筆で描くだけではありません。

スポンジを使ってポンポン叩いて色付けをしたり

更にそれを削り取ったり

丸ペンを使って細い線を描いたり

いろいろな方法で楽しむことができます。

絵の具を使った作品をいくつか紹介します。

筆で描く

オリーブのお皿の写真

オリーブの枝葉を描きました。

アルファベットを描いたお皿の写真

直径10㎝ほどの丸いプレートに花文字を描きました。

ミモザの柄のお皿の写真

3月8日は国際女性デー。つまりミモザの日。

なのでミモザのプレートをご紹介します。

スポンジで叩く(スポンジング)

お皿の写真

お皿の周囲の縁をグラデーションになるように

ポンポン…と色付けしました。

ハロウィンのお皿

季節外れですみません。

ハロウィンプレートです。

かぼちゃたちの背景のグレーをスポンジングしています。

右のかぼちゃの白色が元々のお皿の色です。

絵の具を削り取る(スクラッチ)

クリスマスのお皿

またまた季節外れですみません。

クリスマスのプレートです。

黒い部分に描いている雪の結晶やオーナメントの部分は

黒い絵の具を削り取りました。

 

丸ペンで線を描く(ペンワーク)

丸いお皿の写真

中央のリスや、周りの葉、どんぐりを

黒い絵の具で丸ペンを使って描きました。

ペンを使うとき専用のメディウムを使います。

技法の融合によって更にこだわりを!

四角いお皿の写真

丸ペンで線を描いた後に、絵の具で色付けしました。

まるで塗り絵です。

タッセルを描いたお皿の写真

絵の具でいろいろなタッセルを描いた後

背景は大理石風の模様にしました。

絵心は不要です!

「私、絵心ないから無理やと思う」

と言うのを、度々耳にします。

私も最初は同じように思っていました。

でも、ポーセラーツの絵付けに絵心は、不要です。

絵心がなくても上手にできるやり方があるのです。

ここで紹介した作品たちは

実は、割と褒めていただくことが多いのですが

私、絵心というものを全く持ち合わせていません。

そんな私でも絵の具を楽しみながら

尚且つ褒められ作品を作ることができるのです。

そう言う意味でも、

なんとなく敷居が高く感じる「絵付け」ですが

誰でも楽しめる手法だと、私は思っています。

 

騙されたつもりで一回やってみ。

自分でもびっくりする完成度やで!!

 

 

岡本 直子

Cerises Rouge

岡本 直子

Cerises Rouge代表
日本ヴォーグ社ポーセラーツインストラクター。

元教員(およそ20年間、中学と高校で家庭科を教えていました)ですので、教えることも話すことも大好きです。
愛媛県のしまなみ海道あたりの出身です。
レッスンでは「作りたいものを自由に」作っていただくことを心掛けています。ご自身のお好みとセンスを大いに発揮して個性あふれる作品を完成させてくださいね。私は、そのお手伝いをさせていただきます。

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